“氷(ひ)” の例文
オホキビツ彦の命とワカタケキビツ彦の命とは、お二方で播磨(はりま)の氷(ひ)の河(かわ)の埼(さき)に忌瓮(いわいべ)を据(す)えて神(かみ)を祭(まつ)り、播磨からはいつて吉備(きび)の國を平定されました。
今しがたまで自分の語り耽(ふけ)っていた修羅黒縄(しゅらこくじょう)の世界と、この薄ら氷(ひ)のようにすき透った光の世界との間には、どういう関わりがあるのかと思ってみる。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
そも/\このけづり氷(ひ)といふ物を珍味(ちんみ)とする事古書(こしよ)に散見(さんけん)せしその中に、定家卿の明月記に曰
それはまた彼女のやつれた姿にちょうど朝日に輝いている薄(うす)ら氷(ひ)に近いものを与えていた。
古千屋 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
氷(ひ)凝(こ)り雲層雲(かさぐも)の群、重ね雲、寂び金の雲、下明(あか)り雲ともわかず、薄ぎらひ山ともわかず、たださへも現(うつつ)ならぬを、たださへも果てしわかぬを、日の射すか末広の虹、幾すぢか透きて落せり。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
青白い大きな十五夜のお月様がしづかに氷(ひ)の上(かみ)山から登りました。
雪渡り (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
その面(おも)は氷(ひ)の泡だちて
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
今しがたまで自分の語り耽(ふけ)つてゐた修羅黒縄(しゅらこくじょう)の世界と、この薄ら氷(ひ)のやうにすき透つた光の世界との間には、どういふ関はりがあるのかと思つてみる。
雪の宿り (新字旧仮名) / 神西清(著)
大吉備津日子(おほきびつひこ)の命と若建吉備津日子(わかたけきびつひこ)の命とは、二柱相副(たぐ)はして、針間(はりま)の氷(ひ)の河(かは)の前(さき)三に忌瓮(いはひべ)を居(す)ゑて四、針間を道の口として五、吉備の國六を言向(ことむ)け和(やは)したまひき。
そも/\このけづり氷(ひ)といふ物を珍味(ちんみ)とする事古書(こしよ)に散見(さんけん)せしその中に、定家卿の明月記に曰
青白い大きな十五夜のお月様がしずかに氷(ひ)の上山(かみやま)から登りました。
雪渡り (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)