“斟(く)” の例文
丁度これと同じ時刻、男は遠い常陸(ひたち)の国の屋形に、新しい妻と酒を斟(く)んでゐた。妻は父の目がねにかなつた、この国の守(かみ)の娘だつた。
六の宮の姫君 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
暁井(げうせい) 残月を斟(く)み、寒炉(かんろ) 砕澌(さいし)を釈(お)く。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
已(すで)に復(また) 人の斟(く)むを畏(おそ)る。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)