“擢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぬき46.3%
ぬきん24.4%
ぬ7.3%
つか4.9%
つき4.9%
つく4.9%
こ2.4%
ぬきんで2.4%
ひきぬ2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
レオポルド大公はバッハを擢(ぬき)んでて、宮廷礼拝堂管弦団の楽長に任じ、バッハは夫人と大勢の子供達をつれて、ケエテンに出発した。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂、野村あらえびす(著)
子の憲も弟の庭皓(ていこう)も、咸通中に官に擢(ぬきん)でられたが、庭皓は龐勛(ほうくん)の乱に、徐州で殺された。玄機が斬られてから三月の後の事である。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
躯(からだ)を捐(す)て頂を糜(び)し、もって万一に報ずるを思わず、かえって胸臆(きょうおく)を恣(ほしいまま)にし、擅(ほしいまま)に威福を作(な)す。死すべきの罪、髪を擢(ぬ)きて数えがたし。
続黄梁 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
正月は奴婢(しもべ)どもゝ少(すこ)しは許(ゆるし)て遊をなさしむるゆゑ、羽子(はご)を擢(つか)んとて、まづ其処を見たてゝ雪をふみかためて角力場(すまうば)のごとくになし、羽子は溲疏(うつぎ)を一寸ンほど筒切になし
我里の羽子擢(つき)は辺鄙(へんひ)とはいひながら、かゝる艶姿(やさしきすがた)にあらず。
これを擢(つく)に雪を掘(ほる)木鋤(こすき)を用ふ、力にまかせて擢ゆゑに空(そら)にあがる㕝甚高し。かやうに大なる羽子ゆゑに童(わらべ)はまじらず、あらくれたる男女うちまじり、はゞきわらぐつなどにて此戯(このたはふれ)をなすなり。
その擢(こ)ぐフォームも違えば、味も違う。
美学入門 (新字新仮名) / 中井正一(著)
ささや桃吉(ももきち)、春本万竜(はるもとまんりゅう)、照近江(てるおうみ)お鯉(こい)、富田屋八千代(とみたややちよ)、川勝歌蝶(かわかつかちょう)、富菊(とみぎく)、などは三都歌妓の代表として最も擢(ぬきんで)ている女たちであろう。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
馬廻り扈従に擢(ひきぬ)かれたのも番がしらが眼をつけたからだった、そして槍奉行の女との結婚には老職が仲人に立つという、もちろん式だけの役ではあろうが、——然しこれはかなり不相応だ
山だち問答 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)