“掙人”の読み方と例文
読み方割合
かせぎにん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて掙人(かせぎにん)が没してから家計は一方ならぬ困難、薬礼(やくれい)と葬式の雑用(ぞうよう)とに多(おおく)もない貯叢(たくわえ)をゲッソリ遣い減らして、今は残り少なになる。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
何だとえ、馬鹿にしなんな。これでも米を食う虫一疋だ。兵隊屋敷の洗流(あらいながし)にもしろさ。憚(はばか)りながら御亭主は鉄道馬車の馬糞(まぐそ)を浚(さら)いやす、強(きつ)い掙人(かせぎにん)さね。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一体何者だろう? 俺のように年寄(としと)った母親が有(あろ)うも知(しれ)ぬが、さぞ夕暮ごとにいぶせき埴生(はにゅう)の小舎(こや)の戸口に彳(たたず)み、遥(はるか)の空を眺(ながめ)ては、命の綱の掙人(かせぎにん)は戻らぬか、愛(いと)し我子の姿は見えぬかと