“扯断”のいろいろな読み方と例文
旧字:扯斷
読み方割合
ちぎ50.0%
ひっちぎ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一ツ残りし耳までも扯断(ちぎ)らむばかりに猛風の呼吸さへ為せず吹きかくるに、思はず一足退きしが屈せず奮つて立出でつ、欄を握(つか)むで屹と睥(にら)めば天(そら)は五月(さつき)の闇より黒く
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
我等を囚へし慈忍(にん)の岩窟(いはや)は我が神力にて扯断(ちぎ)り棄てたり崩潰(くづれ)さしたり、汝等暴れよ今こそ暴れよ、何十年の恨の毒気を彼等に返せ一時に返せ、彼等が驕慢(ほこり)の気(け)の臭さを鉄囲山外(てつゐさんげ)に攫(つか)んで捨てよ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
北条氏のほかに、まだ一トかたまりの結ぼれがあって、工合好く整理の櫛の歯に順(したが)って解けなければ引ッコ抜かれるか扯断(ひっちぎ)られるかの場合に立っているのがあった。伊達政宗がそれであった。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)