“扯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちぎ33.3%
ひ33.3%
さか16.7%
ち16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
楢の葉が一枚、引き扯(ちぎ)って捨てた紙片のように、浮いている、自然という無尽蔵は、何物をも、こうして惜しげなく、捨てるのだ、これからの深林もそれだ。
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
テッフェ河汀で小児が遊び居る所へアナコンダが潜み来て巻き付いて動き得ざらしめその父児の啼(な)くを聞きて走り寄り、奮って蛇の頭を執らえ両齶(あご)を扯(ひ)き裂いたと言う。
大霧を揺(ゆ)るよと見る間に、急瀬(きふらい)上下に乱流する如くなりて、中霄(ちゆうせう)に溢(あふ)れ、片々団々(だん/\)、扯(さか)れて飛んで細かく分裂するや、シヤボン球の如き小薄膜となり、球々相摩擦(まさつ)して、争ひて下界に下る、三合四合
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
蜘蛛(くも)の糸のように引き扯(ち)ぎれて、石の角にへばりついた、肩の尖りを一々登って、ようやく槍の絶頂に突っ立った、槍ヶ岳より穂高へ続く壮大なる岩壁は、石の翼の羽ばたきの
槍ヶ岳第三回登山 (新字新仮名) / 小島烏水(著)