“打(だ)” の例文
「こらっ、待て。まだ百打(だ)は打ッていないぞ。なぜサバを読むか。さては、なんじら皆、追放人の高(こう)から、賄賂(わいろ)をもらっておるな」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
同時に起き上がった宗三郎、小刀は下段、大刀は上段、はじめて付けた天地の構え、乾坤(けんこん)を打(だ)して一丸とし、二刀の間に置くという、すなわち円明流必勝の手、グッと睨んだものである。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
一ハ打(だ)シ、一ハ刺ス、棒ニ刃(やいば)ナクンバ何ヲ以テ刺スコトヲ為(な)サン。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
……故に、自らすすんで一計を立て、まず味方を欺かんがためにわざと百打(だ)の笞(しもと)をうけたものじゃ。この苦痛も呉国のためと思えば何でもない
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「——太祖(たいそ)武徳皇帝いらい、定めおかれた刑法の一として、牢城初入りの流人(るにん)には、一百打(だ)の殺威棒をくだす掟(おきて)だぞ。——それっ者ども、叩きのめせ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
王婆は、竹矢来(たけやらい)の中でも、泣きどおしに泣いて斬られた——時刻もちょうどその頃であった。一方の武松は、奉行所の裏門外で、四十打(だ)の“青竹叩き”を背にうけていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それへ向って、さらに正季の二打(だ)が追いをみせたときである。縁の上から正成が
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一揮(き)風(かぜ)をよび、一打(だ)颯血(さっけつ)を立てるものは、加賀見忍剣(かがみにんけん)の禅杖(ぜんじょう)でなくてはならない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
百打(だ)の刑杖を加えられ、皮肉裂け、血にまみれ、気は喪(うしな)うにいたる。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
如何にや、眠る吉良殿の胆(きも)にも応(こた)えよと、三打(だ)、四打!
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
即ち、獄卒に命じて杖(じょう)百打(だ)を加えることになった。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)