“惡(に)” の例文
新字:悪
今(いま)は無上(むじやう)に愉快(ゆくわい)な時(とき)だぞ、今(いま)一層(いつそう)の望(のぞ)みには、新(あらた)に鑄(きた)へた此(この)速射砲(そくしやほう)で、彼奴等(きやつら)惡(に)つくき海賊(かいぞく)共(ども)を鏖殺(みなごろし)にして呉(く)れんに。
三藏は持ち惡(に)くさうに包丁を持つてむく。長い皮が疊につくまで細君はぽかんと眺めてゐたが急に思ひ出して盆を持つて來る。十風は旨さうに食ふ。顳顬(こめかみ)の筋の動くのがいたましく目立つて見える。
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)