“己(し)” の例文
己(し)が飯はすでにあまるを、己(し)が飯に足れりとはせで、なじかさは他(ひと)の物欲(ほ)る、なじかさはよその物欲る。同じことかはゆきものを、同じこと飯は盛れるを、犬の子よ子鴉よあはれ。
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
寒鴉己(し)が影の上におりたちぬ
不器男句集:02 不器男句集 (新字旧仮名) / 芝不器男(著)
日も暮れぬ己(し)が盞を
駱駝の瘤にまたがつて (旧字旧仮名) / 三好達治(著)
己(し)が飯はすでにあまるを。己(し)が飯に足れりとはせで、なじかさは他(ひと)の物欲(ほ)る、なじかさはよその物欲る。同じことかはゆきものを、同じこと飯は盛れるを。犬の子よ、子鴉よ、あはれ。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
犬の子に白き飯皿(いひざら)、子鴉に青き飯皿、朝夕に同じ飯盛り、おのがじじ食せよと呼(よ)べば、犬の子は己(し)が飯惜しと、子鴉は己(し)が飯惜しと、犬の子は子鴉が飯、子鴉は犬の子が飯、ひたぶるに奪ひ取らむと
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
犬の子に白き飯皿(いひざら)、子鴉に青き飯皿、朝夕に同じ飯盛り、おのがじじ食(を)せよと呼(よ)べば、犬の子は己(し)が飯惜しと、子鴉は己(し)が飯惜しと、犬の子は子鴉が飯、子鴉は犬の子が飯、ひたぶるに奪ひ取らむと
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
おもしろき事いふものか米の飯己(し)が嬬(つま)のごともいよよ良(よ)しちふ
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
焼き鉄(がね)よはやるひづめに蹄鉄(かね)うつと己(し)が踝(くるぶし)も火もて焼きそね
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)