“匹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぴき56.5%
ひき25.0%
びき12.1%
ひつ3.2%
たぐ0.8%
たぐい0.8%
たと0.8%
つれあい0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ついに、彼の目の睫毛と睫毛との間に小さな一匹(ぴき)の蜘蛛(くも)が巣(す)をかけるに及んで、彼はようやく自信を得て、師の飛衛にこれを告げた。
名人伝 (新字新仮名) / 中島敦(著)
もう一匹(ぴき)の牝鹿(めじか)は、海(うみ)を一つへだてた淡路国(あわじのくに)の野島(のじま)に住(す)んでいました。牡鹿(おじか)はこの二匹(ひき)の牝鹿(めじか)の間(あいだ)を始終(しじゅう)行ったり来(き)たりしていました。
夢占 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
三匹(びき)のありは、あまり不意(ふい)なことにびっくりしましたが、気(き)がついたときには、赤(あか)い葉(は)の上(うえ)に乗(の)って、川(かわ)の上(うえ)を流(なが)れていたのです。
三匹のあり (新字新仮名) / 小川未明(著)
これ豈(あに)景略(王猛の字)の匹(ひつ)ならんや、処士虚声を盗む何代(なんのよ)か人なからんと王阮亭は言った(『池北偶談』巻二)。
雍(しとや)かに紙門(ふすま)を押啓(おしひら)きて出来(いできた)れるを、誰(たれ)かと見れば満枝なり。彼如何(いか)なれば不躾(ぶしつけ)にもこの席には顕(あらは)れけん、と打駭(うちおどろ)ける主(あるじ)よりも、荒尾が心の中こそ更に匹(たぐ)ふべくもあらざるなりけれ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
それより艶容匹(たぐい)なく姿色衰えず淫心しきりに生じて制すべからず。ために内寵多しとあるは作事ながら多少の根柢はあるなるべし。本邦で蛇は一通りの殺しようで死に切らぬ故執念深いという。
「夜窓留客一灯幽。酔後陶然解旅愁。談笑何妨渉奇怪。匹如坡老在黄州。」〔夜窓客ヲ留メテ一灯幽(しず)カナリ/酔後陶然トシテ旅愁ヲ解(と)ク/談笑何ゾ妨ゲンヤ奇怪ニ渉(わた)ルヲ/匹(たと)フレバ坡老ノ黄州ニ在ルガ如シ〕また或時は墻(かき)を
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
お帰りになったら、良い匹(つれあい)をお求めになるがよいでしょう。幸にあなたには先祖の徳が厚いのですから、まだ子孫に及ぼすことができます。
阿霞 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)