“切々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せつせつ39.4%
きれぎれ24.2%
きれ/″\12.1%
せつ/\9.1%
せっせ6.1%
せっせっ3.0%
せッせッ3.0%
セツセツ3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正成のむねには、左近と松尾刑部(ぎょうぶ)が呼び返しに行った正季の返答如何(いかん)が、切々(せつせつ)案じられてはいたが——しばしは眼のまえの卯木に、自分を貸していた。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それと同時にここに日の光を遮(さえぎ)って昼もなお暗い大木が切々(きれぎれ)に一ツ一ツ蛭になってしまうのに相違(そうい)ないと、いや、全くの事で。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其(それ)と同時(どうじ)に此処(こゝ)に日(ひ)の光(ひかり)を遮(さへぎ)つて昼(ひる)もなほ暗(くら)い大木(たいぼく)が切々(きれ/″\)に一ツ一ツ蛭(ひる)になつて了(しま)うのに相違(さうゐ)ないと、いや、全(まツた)くの事(こと)で。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
かう考へて、寢雪の切々(せつ/\)と降りしきる音を聽きながら、義雄はぼんやりと横になつてゐる。午後十一時の時計を數へた。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
あ、痛(い)たッ、何でい、わーい、という声が譟然(がやがや)と入違って、友達は皆道草を喰っている中を、私一人は駈脱(かけぬ)けるようにして側視(わきみ)もせずに切々(せっせ)と帰って来る。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
倒(さか)さになって切々(せっせっ)と雑巾掛(ぞうきんが)けをしていた。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
部屋で机の前で今日の新聞を一寸(ちょっと)読む。大抵続物だけだ。それから編棒と毛糸の球を持出して、暫くは黙って切々(せッせッ)と編物をしている。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
小絃(ゲン)ハ切々(セツセツ)トシテ 私語ノ如シ
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)