“絃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いと61.4%
げん31.8%
つる5.7%
かな0.6%
ゲン0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白い指のまろび出す音階は、絃(いと)やら涙の音やら、彼女にもわからなかった。そのうごかない唇が歌う微(かす)かな琴歌も、嗚咽(おえつ)に似ていた。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
盛夏三伏(さんぷく)の頃ともなれば、影沈む緑の梢(こずえ)に、月の浪(なみ)越すばかりなり。冬至の第一日に至りて、はたと止(や)む、あたかも絃(げん)を断つごとし。
一景話題 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ひき絞(しぼ)った絃(つる)をぷつんと切って放った。——矢は、崖下の山寺を蔽(おお)っている木立の梢(こずえ)を通って、後に四、五葉ひらひら舞わせていた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わが耳に絃(かな)づる歌は
玉盃の曲 (新字旧仮名) / 漢那浪笛(著)
小絃(ゲン)ハ切々(セツセツ)トシテ 私語ノ如シ
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)