“兄(え)” の例文
たとえばある特定の地方である「水の兄(え)」の年に偶然水害があった場合に、それから十一年後の「水の弟(と)」の年に同じような水害の起こる確率が相当多いという事もあるかもしれない。
自由画稿 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
世は斯くぞ宇多の宇迦斯(うかし)に兄弟(えおと)あれど兄(え)は帰服(まつろ)はず弟(おと)ぞ仕へし
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
去年が「甲戌(きのえいぬ)」すなわち「木(き)の兄(え)の犬(いぬ)の年」であったからことしは「乙亥(きのとい)」で「木(き)の弟(と)の猪(い)の年」になる勘定である。こういう昔ふうな年の数え方は今ではてんで相手にしない人が多い。
自由画稿 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)