“中指”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なかざし87.5%
なかゆび12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「まあ、」と飛んだ顔をして、斜めに取って見透(みすか)した風情は、この夫人(ひと)の艶(えん)なるだけ、中指(なかざし)の鼈甲(べっこう)の斑(ふ)を、日影に透かした趣だったが
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
小判紙を右の中指(なかざし)に巻きて襟のあたりを拭ひゐたるが、お吉は例のお世辞よく、煙草吸付けて先づ一ぷくと差出しつ。
野路の菊 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
三日月(みかづき)なりに切(き)ってある、目(め)にいれたいくらいの小(ちい)さな爪(つめ)を、母指(おやゆび)と中指(なかゆび)の先(さき)で摘(つま)んだまま、ほのかな月光(げっこう)に透(すか)した春重(はるしげ)の面(おもて)には、得意(とくい)の色(いろ)が明々(ありあり)浮(うか)んで
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
探(さぐ)り当(あ)てた油差(あぶらさし)を、雨戸(あまど)の隙間(すきま)から微(かす)かに差(さ)し込(こ)む陽(ひ)の光(ひかり)を頼(たよ)りに、油皿(あぶらざら)のそばまで持(も)って行(い)った松(まつ)五郎(ろう)は、中指(なかゆび)の先(さき)で冷(つめ)たい真鍮(しんちゅう)の口(くち)を加減(かげん)しながら、とッとッとと
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)