“めん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:メン
語句割合
面62.8%
仮面22.3%
免6.9%
綿1.8%
假面1.6%
麺1.3%
雌0.7%
麪0.7%
牝0.2%
一面0.2%
前0.2%
可愛0.2%
女0.2%
木綿0.2%
棉0.2%
緬0.2%
鉄面0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
申分の無い普請で、部屋の外、納戸(なんど)になつて居る板敷の長四疊には、面(めん)や籠手(こて)、塗胴(ぬりどう)や、竹刀(しなひ)などが、物々しくも掛けてあるのです。
私は例の仮面(めん)の由来に就て種々(いろいろ)考えてみましたが、前にもいう通り、頼家所蔵の舞楽の面(おもて)というの他には、取止めた鑑定も付きません。
「まア、よい。五人の命を助けた手柄に免(めん)じて、今度だけは朝倉石見守(あさくらいはみのかみ)樣の手前を取りつくろつてやらう。以後はならぬぞ」
二人とも綿(めん)の交つた黒の毛糸の無意気(ぶいき)な襟巻(えりまき)を首に巻付けて、旧(ふる)い旧い流行後れの黒の中高帽を冠つて(学生で中高帽などを冠つて居るものは今でも少い)それで、傍(そば)で聞いては
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
われは、けふさる戲言(ざれごと)いふことかはと戒(いまし)めつゝも、心の中にその笑顏の涙を掩ふ假面(めん)なるをおもひて、竊(ひそか)に友の情誼に感じぬ。
尤(もっと)も乾うどんのうでたのだ。一体にこの辺では麺(めん)類を賞美する。私はある農家で一週に一度ずつ上等の晩餐(ばんさん)に麺類を用うるという家を知っている。蕎麦(そば)はもとより名物だ。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
……今年も仰山(ぎやうさん)實がなりました。……けどもな、あの穴へ手を入れると、あの時に燒けたのが消し炭になつてゐて、黒う手に附きまツせ。……あゝこの銀杏(いてふ)は雌(めん)やこと、實がなつてへん。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
マケロニ(麪(めん)類の名)つけたる大いなる玩具(もてあそび)の柄つきの鈴を笏(こつ)として持たせたり。
夜半(よなか)になると風が轟と來て、そら氣味が惡いのなんのツて、梟の牝(めん)たがキヤ、キヤ、キヤアちうて啼きよるしなア。
太政官 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
「女子が出けんよつて、其の方の力が他(ほか)へ出て、あの人はあれだけに出世したんやがなア。……雞でも見い、合ひの子の蹴合鳥、牝(めん)かけると弱いが、牝さへ離しといたら強いさかいなア。」
太政官 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
子供(こども)らは自分(じぶん)の村(むら)をすこし離(はな)れたところに学校(がっこう)がある。そこへ歩(ある)いてゆくのでした。村(むら)を出(で)ると、広々(ひろびろ)とした野原(のはら)がありました。野原(のはら)は一面(めん)に見渡(みわた)すかぎりも雪(ゆき)にうずまって真(ま)っ白(しろ)に見(み)えました。
雪の国と太郎 (新字新仮名) / 小川未明(著)
長「エヽ…お久がお前(めん)処(とこ)に往ってるとえ」
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
何ちゅう可愛(めん)げえんだべ、俺ら……
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「いよう! 皆揃うたな。女(めん)ばっかり並びくさって、こら、カフェーやな。おん者(しゃ)らカフェーの女給(ボーイ)や。お父さんに酌せエよ。」
俗臭 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
そのかわりに、ずいぶんな古物で、時の破壊力そのものにさえも慈悲をかけられているような、天にも地にも一枚看板の、木綿(めん)まじりの寛衣(へやぎ)にくるまって過すことにした。
外套 (新字新仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
それでも飽(あ)き足らないと見えて、今度は袋を裏返しにして、薄汚ない棉(めん)フラネルの縞柄(しまがら)を遠慮なく群衆の前に示した。しかし第三の玉子は同じ手真似と共に安々と取り出された。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
水いろちり緬(めん)のお高祖頭巾をかぶったままの、軽業(かるわざ)お初が、廊下の薄暗さを幸(しあわせ)にして、そッと、障子越しに片膝をつくように、耳をすましているとも知らず、夜更けの宿の灯の下に、ひッそりと
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
と仕立屋の小僧で呉田(くれた)というのがぼろきれをいくえにも縫(ぬ)いあわせて捕手のプロテクターを作った。すると古道具屋の子は撃剣の鉄面(めん)でマスクを作った。道具は一通りそろった。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)