『鼠小僧次郎吉(ねずみこぞうじろきち)』
或初秋の日暮であつた。 汐留の船宿、伊豆屋の表二階には、遊び人らしい二人の男が、さつきから差し向ひで、頻に献酬を重ねてゐた。 一人は色の浅黒い、小肥りに肥つた男で、形の如く結城の単衣物に、八反の平ぐけを締めたのが、上に羽織つた古渡り唐桟の半 …
作品に特徴的な語句
私(わつち) 暖(あつたけ) 私(わつし) 上下(のぼりくだり) 何(なあ) 宿(じゆく) 御前(おめえ) 中(ぢゆう) 人(と) 度(て) 下(さが) 了(を) 位(くれえ) 囈言(たはごと) 婢(をんな) 盗人(ぬすつと) 若(わけ) 上手(じやうず) 前(めえ) 反(かへ) 嚏(くしやみ) 宿(しゆく) 献酬(けんしう) 衆(しゆ) 事(ごと) 奇体(きてえ) 御大(ごたい) 徳利(とつくり) 業(ごふ) 煽(あふ) 猪口(ちよく) 立(たて) 臂(ひぢ) 頬桁(ほほげた) 饒舌(しやべ) 仰有(おつしや) 冗談(じようだん) 冥利(みやうり) 冥加(みやうが) 劫羅(こふら) 単衣(ひとへ) 可笑(をか) 唐桟(たうざん) 啣(くは) 定宿(ぢやうやど) 屏風(びやうぶ) 弘法(こうぼふ) 当(あ) 形(かた) 御兄(おあにい) 恨(うらみ) 打(う) 捗(はか) 掛守(かけまも) 掻攫(かつさら) 揺(ゆす) 智慧(ちゑ) 格子(かうし) 水(みづ) 汐留(しほどめ) 河童(かつぱ) 洒落(しやれ) 洟(ぱな) 滲(し) 火先(ほさき) 無(ね) 猶(なほ) 獅噛(しがみ) 盗(ぬす) 禿(はげ) 箒(はうき) 素性(すじやう) 結城(ゆふき) 脚絆(きやはん) 脹(は) 草鞋(わらぢ) 褪(さ) 這入(はひ) 達(た) 雷獣(らいじう) 面(つら) 面妖(めんえう) 頻(しきり) 鶸(ひは) 黏(とりもち) 中(うち) 仇(あだ) 仔細(しさい) 何時(いつ) 倚(よ) 側眼(わきめ) 八間(はちけん) 冴(さ) 凌(しの) 凍(い) 利(き) 剳青(ほりもの) 古渡(こわた) 呆(あき) 咽喉(のど)