“鮮紅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんこう57.1%
からくれない21.4%
からくれなゐ14.3%
あかさ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男は萌黄(もえぎ)のソフトをかぶり、女は褪紅の外套を着け、その後より鮮紅(せんこう)の帽かむりし二人の男女の小児爽やかに走りゆく。
春の暗示 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
のみならず、会心の男が出来て、これはと思うその胸へ、グザと刃(やいば)を描いて刺す時、膚を当てると、鮮紅(からくれない)の露を絞って、生血(いきち)の雫(しずく)が滴点(したた)ると言います。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
今(いま)考(かんが)へると、それが矢張(やつぱ)り、あの先刻(さつき)の樹(き)だつたかも知(し)れません。同(おな)じ薫(かをり)が風(かぜ)のやうに吹亂(ふきみだ)れた花(はな)の中(なか)へ、雪(ゆき)の姿(すがた)が素直(まつすぐ)に立(た)つた。が、滑(なめら)かな胸(むね)の衝(つ)と張(は)る乳(ちゝ)の下(した)に、星(ほし)の血(ち)なるが如(ごと)き一雫(ひとしづく)の鮮紅(からくれなゐ)。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
見る見る、錦子の耳朶(みみたぶ)が、葉鶏頭(はげいとう)のような鮮紅(あかさ)の色になって、躰(からだ)をギュッと縮め、いよいよ俯向(うつむ)いてしまった。
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)