“飢(き)” の例文
甚だしき飢(き)や飽(はう)や、浴後の薄衣(うすぎ)や、皮膚の不潔や、すべて病因たることは、盡く自己の判斷と、他の批判と、即ち一個的及び相互的の注意によつて、之を避けねばならぬ。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
それを王宮といえば、後宮三千の美姫(びき)、金銀財宝の山を想像させるような、朝威を形づくったから、何遍だって滅(ほろ)ぶのだ。当然痩土(そうど)の飢(き)民の眼からは、常にそこは大きな物質の対照にされるだろう。
人間山水図巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)