“頻(し)” の例文
その上、泣き頻(し)きつて居る彼女を、他国の名も知れぬ小駅に、下す事などは、少しでも愛を持つて居る者には出来なかつた。その裡に、汽車は米原に着いた。
海の中にて (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
また頻(し)きて倭建(やまとたける)の命に、「東の方十二道(とをまりふたみち)一の荒ぶる神、また伏(まつろ)はぬ人どもを、言向け和(やは)せ」と詔りたまひて、吉備(きび)の臣(おみ)等が祖、名は御鉏友耳建日子(みすきともみみたけひこ)を副へて遣す時に、比比羅木(ひひらぎ)の八尋矛(やひろぼこ)二を給ひき。