“輙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たやす30.4%
すなわ21.7%
すなは21.7%
すなわち8.7%
すなはち4.3%
やや4.3%
タチマ4.3%
タヤス4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その恋のいよいよ急に、いよいよ濃(こまやか)になり勝(まさ)れる時、人の最も憎める競争者の為に、しかも輙(たやす)く宮を奪はれし貫一が心は如何(いか)なりけん。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
然レドモ人ト為(な)リ気ヲ尚(とうと)ビ、厳峻(げんしゅん)ヲ以テ自ラ厲(はげま)ス。頗(すこぶ)ル偏窄(へんさく)ニシテ少シク意ニ愜カザルヤ輙(すなわ)チ咄咄(とつとつ)トシテ慢罵(まんば)ス。多ク人ノ悪(にく)ム所トナル。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
僕も三度ほど痿(なや)されたが、柔能く剛を制すで、高利貸(アイス)には美人が妙! 那彼(あいつ)に一国を預ければ輙(すなは)ちクレオパトラだね。那彼には滅されるよ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
枕山が同人集第三編に「温卿ノ書ハ帖(じょう)ノ出ルゴトニ輙(すなわち)唐宋ノ名家トソノ工巧ヲ争フ。マタ元ノ人顧玉山(こぎょくざん)ノ風ヲ慕フ。」
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
未(いま)だ數分(すうふん)ならざるに、群獺(ぐんだつ)忽(たちま)ち競逐(きそひお)うて、勢(いきおひ)死(し)を避(さ)けず、執得(とらへえ)て輙(すなはち)獻(けん)ず。鯔魚(しぎよ)を畫(ゑが)くものは徐景山(じよけいざん)也(なり)。
聞きたるまゝ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
彼常に「不感無覚」を以て称せらる。世人輙(やや)もすれば、この語を誤解して曰(いは)く、高踏一派の徒、甘(あまん)じて感情を犠牲とす。これ既に芸術の第一義を没却したるものなり。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
また中国の他の書物には「其葉散生シ、末ハ本ヨリ大ナリ、故ニ風ニ遇テ輙(タチマ)チ抜ケテ旋グル」とも、また「秋蓬ハ根本ニ悪シク枝葉ニ美シ、秋風一タビ起レバ根且ツ抜ク」
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
並びに、内に入りて供奉す。唯、禰義等の申す辞は、輙(タヤス)く人に知らしめず。後、長谷(ハツセノ)天皇の崩ずる時に及びて、比自支和気の罄(ノコラザ)るに依り、七日七夜御食を奉らず。此に依りて、「阿良備多麻比岐(アラビタマヒキ)」。