“蛹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さなぎ92.3%
うじ3.8%
まゆ3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天井の真中には、麻布(あさ)の袋でおおったシャンデリアがさがっているが、ひどい埃のために、まるで蛹(さなぎ)の入っている繭(まゆ)そっくりだ。
日を経て悪臭数里に漂ひ人の初てこれを知るや、死屍既に腐爛して性の陰陽を弁ぜず、眼球頭髪倶に脱落して蛹(うじ)雲集せしといふ。当世の才子佳人これを伝唱して以て絶代の佳話となす。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
最始(さいしょ)の博物学者は蛅蟖(けむし)の変じて蛹(まゆ)と成りしときは生虫の死せしと思いしならん、他日美翼を翻えし日光に逍遙する蛾(ちょう)はかつて地上に匍匐(ほふく)せし見悪(みに)くかりしものなりとは信ずることの難かりしならん。
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)