“篋底”の読み方と例文
読み方割合
きょうてい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ余の出立(しゅったつ)の朝、君は篋底(きょうてい)を探りて一束の草稿を持ち来りて、亡児の終焉記(しゅうえんき)なればとて余に示された、かつ今度出版すべき文学史をば亡児の記念としたいとのこと
我が子の死 (新字新仮名) / 西田幾多郎(著)
コレ鄙稿ヲ篋底(きょうてい)ニ探リ出シテ新(あらた)ニ剞劂(きけつ)氏ニ託スル所以(ゆえん)ナリトイフ。大正十五年丙寅(へいいん)初春永井荷風識。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
こういうと極めて暢気(のんき)なようであるが、実にその京都遊学の一年間は、精神肉体共に堪え難き苦痛と戦った時代であった。それは何冊かの日記になって今もなお篋底(きょうてい)に残って居る。
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)