“競(そ)” の例文
こおろぎの音(ね)も細々(ほそぼそ)と明(あ)け暮(く)れて、風(かぜ)に乱(みだ)れる芒叢(すすきむら)に、三つ四つ五つ、子雀(こすずめ)の飛(と)び交(か)うさまも、いとど憐(あわ)れの秋(あき)ながら、ここ谷中(やなか)の草道(くさみち)ばかりは、枯野(かれの)も落葉(おちば)も影(かげ)さえなく、四季(しき)を分(わか)たず咲(さ)き競(そ)うた
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)