“生(で)” の例文
之は小血管に血が充ちた儘で焼け固まった結果です、屍体の焼けたのでは、血の下方(した)に降沈(さが)った面には、有りますが、上ッ面には生(で)きない相です。
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
摂津の大物(だいもつ)が浦(うら)に片葉(かたは)の蘆(あし)しか生(で)きないといふ伝説は古い蘆刈の物語に載つてゐる。
「今さら後悔したところで、二人とも、どうにもならない話でしょう。——子が生(で)きたから、捨てようとしても、こん度は、こっちで捨てられやしないからね。一生涯、離れやしないから……」
野槌の百 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「厭な、どうして、こんなに雲脂(ふけ)が生(で)きて?」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その故(せゐ)かして氏は朋輩(ほうばい)知人の家に子供が四人も生(で)きるといふと、その顔を見る度(たび)に