“爲切”の読み方と例文
新字:為切
読み方割合
しき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
六疊敷ほどの湯槽(ゆぶね)が三つに爲切(しき)つてあり、その一つの隅にぼんやりと一人入つてゐますと、ツイ側に落ちてゐる湯口の音のみ冴えて、いつ知らずうと/\としたくなる靜けさです。
『私(わたし)は此處(こゝ)から出(で)て行(ゆ)きますよ、君(きみ)。』と、彼(かれ)はイワン、デミトリチに恁(か)う云(い)ふた。『此(こゝ)へ燈(あかり)を持(も)つて來(く)るやうに言付(いひつ)けますから……奈何(どう)して這麼眞暗(こんなまつくら)な所(ところ)にゐられませう……我慢(がまん)爲切(しき)れません。』
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)