“楕(だ)” の例文
突然降下せしとて拾い上げたる石塊(いしころ)を見るに、あたかも数年間土中に埋まりいたりとおぼしく、十分水気を含蓄せる、縦四寸ばかりの楕(だ)円石なり。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
山の一つの襞(ひだ)のくぼみ、四方閉ざされた正しい楕(だ)円形の谷間で、夕陽の光が一面に当たっていた。赤土の地面であって、中央の狭い金色の野には、遅麦(おそむぎ)や錆(さび)色の燈心草が生えていた。