“最先”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まっさき37.5%
まつさき18.8%
いやさき12.5%
さいさき6.3%
さき6.3%
まっさ6.3%
まつさ6.3%
やさき6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
佐々が気づいたとき、最先(まっさき)に感じたのは恐ろしい眩暈(めまい)であった。脳味噌が誰かの掌(て)のうちにギュッと握られているような感じだった。
地球盗難 (新字新仮名) / 海野十三(著)
田の中を逶(うね)つた路が細い。十人は長い不規則な列を作つた。最先(まつさき)に沼田が行く。次は富江、次は慎次、次は校長……森川山内と続いて、山内と智恵子の間は少し途断れた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
混沌の蔓の最先(いやさき)にわななく
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
もし空谷子が初対面の人で、初対面の最先(さいさき)からこんな話をしかけたら、自分は空谷子をもって、あるいは脳の組織に異状のある論客(ろんかく)と認めたかも知れない。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
最先(さき)に歩めるかの二人が今しも街(まち)の端にいたれる時、闇中(あんちゅう)を歩めるかの黒影は猛然と暗を離れて、二人を追いぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
確かに彼女は秀才の阿Q駆逐の一節を持ち出さなかったが、これだけでも阿Qに取っては非常に不利益であった。最先(まっさ)きに村役人が尋ねて来て、彼の幕を奪った。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
ところが翌(あく)る朝、露のおりてゐる郵便箱を主人が開けて見ると、最先(まつさ)きに出たのがX—新聞だつた。夕方もさうである。そして翌朝も翌夕もその通り。
姉弟と新聞配達 (新字旧仮名) / 犬養健(著)
男主人公の大学教授は、自分にも意識しないが、日頃何んだか不満足を覚えて居る、といつて令閨に那処か欠点ありといふでもないが、何んだか不満足を覚えてゐる最先(やさき)、丸ぽちやの
未亡人と人道問題 (新字旧仮名) / 二葉亭四迷(著)