“掬出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くみだ50.0%
すくいだ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて通口(かよひぐち)に組違(くみちが)へて、角(かど)のない千兩箱(せんりやうばこ)を積重(つみかさ)ねた留桶(とめをけ)を、片手掴(かたてづか)みで、水船(みづぶね)から掬出(くみだ)しては、つかり加減(かげん)な處(ところ)を狙(ねら)つて十杯(じつぱい)ばかり立續(たてつゞ)けにざぶ/\と打(ぶ)ちまける。
銭湯 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
歯磨屋(はみがきや)の卓子(テエブル)の上に、お試用(ためし)に掬出(すくいだ)した粉が白く散って、売るものの鰌髯(どじょうひげ)にも薄(うっす)り霜を置く——初夜過ぎになると、その一時(ひととき)々々、大道店の灯筋(あかりすじ)を、霧で押伏(おっぷ)せらるる間が次第に間近になって
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)