“房(ふ)” の例文
芝居の、黙阿弥(もくあみ)もので見てもわかるが、房(ふ)っさりした散髪を一握り額にこぼして、シャツを着て長靴を穿(は)いているのが、文明開化人だ。
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
火口壁の聳えたところに、折り目がいくつか出来ている、そうして近頃の新火口らしい円い輪形から、貂(てん)の毛のような、褐色な房(ふ)っさりとした烟が、太く立ち上って、頂上から少し上の空を這って
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)