“奸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かん77.8%
よこしま5.6%
たわ5.6%
よこ5.6%
カン5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
千里眼の方は益々(ますます)流行を極め、「天下その真偽に惑い奸(かん)催眠術者の徒忽(たちま)ちに跋扈(ばっこ)を極め迷信を助長し暴利を貪(むさぼ)り思想界を擾(みだ)る」
千里眼その他 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
この十蔵が事は貴嬢(きみ)も知りたもうまじ、かれの片目は奸(よこしま)なる妻が投げ付けし火箸(ひばし)の傷にて盲(つぶ)れ、間もなく妻は狂犬にかまれて亡(う)せぬ。
おとずれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「邪神は年経(としへ)たる蛇(おろち)なり、かれが性(さが)は婬(みだら)なる物にて、牛と孳(つる)みては麟(りん)を生み、馬とあいては竜馬(りゅうめ)を生むといえり、この魅(まど)わせつるも、はた、そこの秀麗(かおよき)に奸(たわ)けたると見えたり」と云って誡(いまし)めた。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
奸(よこ)しまの人々の陥穽(おとしあな)に陥り、生きながら、怨念の鬼となり、冥府(めいふ)に下って、小やみもなく、修羅の炎に焼かれての、この苦しみ——おのれ、この怨み、やわか、晴らさで置こうや! 三郎兵衛
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
「檄(げき)の名分を、君側(クンソク)ノ奸(カン)ヲ除(ノゾ)ク、というところへ持ってゆくのは、いつのばあいでも、むほん人が世のていをつくろう口実ときまっている。はや一日とて、猶予あるべきではない」
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)