“凭懸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よりかか66.7%
よっかか13.3%
よりかゝ13.3%
もたれかか6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
またぼうとなって、居心(いごころ)が据(すわ)らず、四畳半を燈火(ともしび)の前後(まえうしろ)、障子に凭懸(よりかか)ると、透間からふっと蛇の臭(におい)が来そうで、驚いて摺(ず)って出る。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私は凭懸(よっかか)るものもなく、ぼんやり暗(やみ)の中に立ったがね、あの人は、と思うと、目の下に、黒髪が俤立(おもかげだ)つ。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
すると、怎(どう)して殘つてゐたものか、二三人の女生徒が小使室の方から出て來た樣子がしたので、私は何とも言へぬ羞かしさに急に動悸(どうき)がして來て、ぴたりと柱に凭懸(よりかゝ)つた儘、顏を見せまいと俯(うつむ)いた。
二筋の血 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
帯を掴んで、ぐい、と引いて、婦(おんな)の膝を、洋服の尻へ掻込(かいこ)んだりと思うと、もろに凭懸(もたれかか)った奴が、ずるずると辷(すべ)って、それなり真仰向(まあおむ)けさ。傍若無人だ。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)