“九字”の読み方と例文
読み方割合
くじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と習(なら)ひたての九字(くじ)を切(き)るやうな、指(ゆび)の先(さき)で掌(てのひら)へ書(か)いて、次手(ついで)に道中安全(だうちうあんぜん)、女難即滅(ぢよなんそくめつ)の呪(じゆ)を唱(とな)へる。……
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
摩利信乃法師は夢のさめたように、慌しくこちらを振り向きますと、急に片手を高く挙げて、怪しい九字(くじ)を切りながら、何か咒文(じゅもん)のようなものを口の内に繰返して、匀々(そうそう)歩きはじめました。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
我知らず肩を聳(そび)やかすと、杖(ステッキ)をぐいと振って、九字(くじ)を切りかけて、束々(つかつか)と通った。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)