“ヰ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:ゐ
語句割合
坐42.9%
藺21.4%
居14.3%
井7.1%
棲7.1%
率7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
降(オ)り坐(ヰ)である。多武ノ峰の北口にも、下居をおりゐと訓む地がある。折井は、甲州出の三河武士の本貫と見えて、家康の旗本に、強の者折井氏があつた。
折口といふ名字 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
家の庭苑(ソノ)にも、立ち替り咲き替つて、栽ゑ木、草花が、何處まで盛り續けるかと思はれる。だが其も一盛りで、坪はひそまり返つたやうな時が來る。池には葦が伸び、蒲が秀(ホ)き、藺(ヰ)が抽んでゝ來る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
畝傍山 昼は雲と居(ヰ)、夕来(サ)れば、風吹かむとぞ 木の葉さやげる
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
或は井子(カハゴ)・かごなど言ふ類例から推すと、「井(ヰ)の子(コ)」から出たものが、聯想で、猿猴其まゝ「ゑんこう」とも発音したのかも知れない。
河童の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
いざ吾君(アギ)。野(ヌ)に蒜(ヒル)つみに 蒜つみに 我が行く道に、香ぐはし花橘。下枝(シヅエ)らは人みな取り、秀枝(ホツエ)は鳥棲(ヰ)枯し みつぐりの 中つ枝の 含隠(フゴモ)り 赤(アカ)れる処女(ヲトメ)。いざ。さかはえな(応神天皇——日本紀)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
山川に鴛鴦(ヲシ)二つ居て、並(タグ)ひよく並(タグ)へる妹を。誰か率(ヰ)にけむ(孝徳紀)
日本文章の発想法の起り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)