“をに”の漢字の書き方と例文
語句割合
鬼100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
野川(のがは)で鰌(どぜう)を突(つ)くのであらう。何処(どこ)かで、かんてらの火(ひ)が一(ひと)つ、ぽつと小(ちひ)さく赤(あか)かつた。火(ひ)は水(みづ)に影(かげ)を重(かさ)ねたが、八重撫子(やへなでしこ)の風情(ふぜい)はない。……一つ家(や)の鬼(をに)が通(とほ)るらしい。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
馬鹿野郎(ばかやらう)呼(よば)はりは太吉(たきち)をかこつけに我(を)れへの當(あて)こすり、子(こ)に向(むか)つて父親(てゝおや)の讒訴(ざんそ)をいふ女房(にようぼう)氣質(かたぎ)を誰(た)れが教(おし)へた、お力(りき)が鬼(をに)なら手前(てまへ)は魔王(まわう)、商買人(しようばいにん)のだましは知(し)れて居(ゐ)れど
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
くやしさに鬼(をに)のやうな顏(かほ)がいよいよ鬼(をに)のやうに醜(みにく)く、まつ赤(か)になりました。ぶるぶると身震(みぶる)ひしながら「うむむ、うむむ」と何(なに)か言(い)はうとしても言(い)へないで悶(もだ)えてゐました。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)