“A(ア)” の例文
その偽物の像の裏にA(ア)・L(エル)の記号が記してありました。日本人にLの頭字(かしらじ)を持った人名はありません。アルセーヌ・ルパンでなくて誰でしょう。
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
もっと極端に云えばA(ア)の札B(ベ)の札というようなものを二三枚ずつ蒔(ま)いて置いて、A(ア)と読んだ時、蒔いてあるA(ア)の札を残らず撈(さら)ってしまえば好いわけになる。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「彼らが手紙をやった宛名の略字に何とありますか、A(ア)・L(エル)・N(エヌ)すなわちアルセーヌの一番初めの文字(もんじ)と、ルパンの名の初めと終りの文字をとったのです。」
ドバルが手紙を書いた吸取紙の端(はじ)に『A(ア)・L(エル)・N(エヌ)』という字があったのを見つけました。電報の名前と同じです。ドバルは名画を盗みとった強盗犯人と手紙のやり取りをしていたのです。
A(ア)・L(エル)・N(エヌ)・身体悪し、手術を要す、名医送れ。