“駈(は)” の例文
やがてころりと仰向きに寝ころがった。おおぜいのひとたちは祖母のまわりに駈(は)せ集い、一斉に鈴虫みたいな細い声を出して泣きはじめた。
玩具 (新字新仮名) / 太宰治(著)
麻多智(またち)大いに怒りの情(こころ)を起し云々、駈(は)せ逐いてすなわち山口に至り、梲(つえ)(杭)を標して堺の堀に置き夜刀神に告げていわく、これより以上は神の地たることを聴(ゆる)す
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
と忽(たちま)ち其の手を捩返しました。ところへ文治が駈(は)せ寄って亥太郎の腕を押え
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)