“阪路”の読み方と例文
読み方割合
さかみち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その頃月が瀬には、俥(くるま)に狗(いぬ)の先曳(さきびき)がついて、阪路(さかみち)にかゝると襷(たすき)に首環(くびわ)をかけた狗が、汗みどろになつてせつせと俥の先を曳いたものだ。
林を出でて、阪路(さかみち)を下るほどに、風村雲(むらくも)を払ひさりて、雨もまた歇(や)みぬ。湖の上なる霧は、重ねたる布を一重(ひとえ)、二重と剥(は)ぐ如く、束(つか)の間(ま)に晴れて、西岸なる人家も、また手にとるやうに見ゆ。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
吐く羊膓(やうちやう)たる阪路(さかみち)進むが如くまた退(もど)るが如し馬をしばしと止めて元來(き)し方を顧みれば淺間の山はすでに下に見られて其身は白雲の上にあり昨日(きのふ)此山を見て一睨みして置きしが今日は昨日宿りし處を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)