“銹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さび56.5%
さ43.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうすると、すげた中身の廻りに空気が入らないから銹(さび)が来ない。それをうまく拵えるようにさせる。又柄を削るのも難かしい。
回想録 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)
僅(わづか)に瞰(うかゞ)ひ得たり、この芙蓉の根部より匐枝(ふくし)を出だしたる如き、宝永山の、鮮やかに黒紫色に凝固せるを、西へと落ちたる冷魂の、銹(さび)におぼろなる弧線を引いて
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
鮒の子をやるやると言ふもんだから、もつと美事な大きい奴だと思つてゐたら、こんな瘠せた銹(さ)び釘みたいなやつは目高の屑みたいだ。
渚 (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)
「戸締りをした形跡がない。引っかけの輪金(わがね)がボロボロに銹(さ)びている。東作は毎晩、戸締りをしないで寝ていたものですね」
S岬西洋婦人絞殺事件 (新字新仮名) / 夢野久作(著)