“遠(と)” の例文
遠(と)うに忘れちまった顔でも、皺一本違わずに、恐ろしいほど正確に、現われてくるじゃないか……写真は五官を超越した神秘が、美しく絵を形造っているんだ。
魔像 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
それには仔細(しさい)があって、今当分は、わざと遠(と)お遠(ど)おとなされた方が、のちのちのためによいとおもわれての事かも知れない——あのお方には世間がある、芸がある——それを、一途(いちず)に、女気で
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)