“道子”の読み方と例文
読み方割合
みちこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本堂(ほんだう)の方(はう)では経(きやう)を読(よ)む声(こゑ)、鉦(かね)を打(う)つ音(おと)もしてゐる。道子(みちこ)は今年(ことし)もいつか盆(ぼん)の十三日(にち)になつたのだと初(はじ)めて気(き)がついた時(とき)である。
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風、永井壮吉(著)
「一寸(ちよつと)伺(うかゞ)ひますが、アノ、アノ、田村(たむら)と云(い)ふ女(をんな)のお墓(はか)で御在(ござい)ますが、アノ、それはこちらのお寺(てら)で御在(ござい)ませうか。」と道子(みちこ)は滞(とゞこほ)り勝(が)ちにきいて見(み)た。
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風、永井壮吉(著)
「あつちと同(おな)じでいゝのよ。お願(ねが)ひするわ。宿賃(やどちん)だけ余計(よけい)になるけど。」と言(い)ひながら、道子(みちこ)は一歩一歩(ひとあしひとあし)男(をとこ)を橋向(はしむかう)の暗(くら)い方(はう)へと引(ひ)ツ張(ぱ)つて行(ゆ)かうとする。
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風、永井壮吉(著)