“軒(あ)” の例文
言い棄(す)てて、部屋のなかに、ごろりと寝転んだ、碌さんの去ったあとに、圭さんは、黙然(もくねん)と、眉(まゆ)を軒(あ)げて、奈落(ならく)から半空に向って、真直(まっすぐ)に立つ火の柱を見詰めていた。
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)