“詭謀”の読み方と例文
読み方割合
きぼう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人は詭謀(きぼう)や反間(はんかん)の中に生きているので、要心すぎて疑いぶかく、妻にさえ油断せず、骨肉の間さえ破壊されかけた一頃(ひところ)の——社会悪はなお人間のなかに澱(よど)んでいた。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この愉快、この欲望は、自然が人間に繁殖を謀(はか)らせる詭謀(きぼう)である、餌(え)である。こんな餌を与えないでも、繁殖に差支(さしつかえ)のないのは、下等な生物である。醒めた意識を有せない生物であると云っている。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「その儀は、秘中の秘ゆえ、書中にはお認めございますまいが、詭謀(きぼう)を用いて、木村隼人佑を殺し、さそくに旗を反(かえ)して、同勢一散に、柴田方へ馳せ参ぜんとのお確約にございます」
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)