“被服”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひふく83.3%
うわっぱり16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一切の枝葉を掃(はら)ひ、一切の被服(ひふく)を脱(ぬ)ぎ、六尺似神(じしん)の赤裸々を提げて、平然として目ざす城門に肉薄するのが乃(すなは)ち此手紙である。
雲は天才である (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
これも必要なり彼(か)れも入用なりとて兵器は勿論(もちろん)、被服(ひふく)帽子(ぼうし)の類に至るまで仏国品を取寄(とりよ)するの約束(やくそく)を結びながら、その都度(つど)小栗には謀(はか)らずして直(ただち)に老中(ろうじゅう)の調印(ちょういん)を求めたるに
蹲踞(しゃが)んで出刃を磨(みが)くものもある。寒い日の光は注連(しめ)を飾った軒先から射し入って、太い柱や、そこに並んで倒れている牛や、白い被服(うわっぱり)を着けた屠手等の肩なぞを照らしていた。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
人々は互に新年の挨拶を取換(とりかわ)した。屠手の群はいずれも白い被服(うわっぱり)を着け、素足に冷飯(ひやめし)草履という寒そうな風体(ふうてい)で、それぞれ支度を始める。庭の隅にかがんで鋭い出刃包丁(でばぼうちょう)を磨(と)ぐのもある。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)