“蜩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひぐらし79.5%
かなかな17.9%
かな/\1.3%
せみ1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つづいて二百二十日の厄日(やくび)もまたそれとは殆(ほとん)ど気もつかぬばかり、いつに変らぬ残暑の西日に蜩(ひぐらし)の声のみあわただしく夜になった。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
金色(こんじき)に秋の日射の斜なし澄みとほる中、蜩(かなかな)は啼きしきるなり、急(せ)き急(せ)きて啼き刻むなり、二つ啼き、一つ啼き、また、こもごもに啼き速(はや)むなり。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
頭(あたま)の映画(フイルム)がキラキラキラキラひつくりかへる、蜩(かな/\)が鳴く、お百度参りが泣く、三味線が囃し立てる。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
鵬(おほとり)の大を以てしても蜩(せみ)の小を以てしても、同じくこの限を破ること能はざるなり。
人生に相渉るとは何の謂ぞ (新字旧仮名) / 北村透谷(著)