“蕪(ぶ)” の例文
昔の支那人は「帰らなんいざ、田園将(まさ)に蕪(ぶ)せんとす」とか謡(うた)つた。予はまだそれほど道情を得た人間だとは思はない。
入社の辞 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
昔の支那人は「帰らなんいざ、田園将(まさ)に蕪(ぶ)せんとす」とか謡った。予はまだそれほど道情(どうじょう)を得た人間だとは思わない。
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)
その南北の乱は四年にまたがり、地を蕪(ぶ)し、命を害し、ことに言うに忍びざるの惨状を呈せしも、余はこれによりてますます常備軍の必要なきを確信せり。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
燕将張武(ちょうぶ)悪戦して敵を却(しりぞ)くと雖(いえど)も、燕軍遂に克(か)たず。是(ここ)に於て南軍は橋南(きょうなん)に駐(とど)まり、北軍は橋北に駐まり、相(あい)持(じ)するもの数日、南軍糧(かて)尽きて、蕪(ぶ)を採って食う。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)