“著(お)” の例文
仏言う今より蛇を罥(あみ)する者は突吉羅罪(ときらざい)とす、器に盛り遠く無人処に著(お)くべしと。
新居の縁先には梅の樹があったと見えて枕山は「当門寧著五株柳。沿砌聊存一樹梅。把古人詩差自慰。茅檐猶勝竟無家。」〔門ニ当リテ寧ロ五株ノ柳ヲ著(お)カン/砌ニ沿ヒテ聊カ一樹ノ梅ヲ存ス/古人ノ詩ヲ把(と)リテ差(すこ)シク自ラ慰ム/茅檐猶竟(つい)ニ家無キニ勝(まさ)ル〕と言っている。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
勇士が虎に勝った史話は多く『淵鑑類函』や『佩文韻府』に列(なら)べある。例せば『列士伝』に秦王朱亥(しゅがい)を虎圏(おり)の中に著(お)いた時亥目を瞋(いか)らし虎を視るに眥(まなじり)裂け血出濺(そそ)ぐ、虎ついにあえて動かず。