“茄(ゆ)” の例文
「畜生! どこで飲んできやがったんだ。やっと金を掴めやア チェッ、茄(ゆ)で蛸(だこ)になって帰ってきやがる……」
反逆 (新字新仮名) / 矢田津世子(著)
琵琶湖では、あゆの稚魚を茄(ゆ)でてひうおと呼んでいる。このひうおの大ぶりなのが飴煮にされて来るもので、琵琶湖にはほとんど無限といってよいほど発生する。
若鮎について (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
以前東京の市中で豌豆煮立と云って売り歩いたものだがこの頃ではそれも聞えなくなった、豌豆の本当の味は青い時分莢ごと茄(ゆ)でて食うにあるのである、莢ごとといっても莢豌豆とは別である
僕はその前から水菜のパリというのが非常に好きだった。水菜をさっと茄(ゆ)でて食うのだが、さっと茄でたものは翡翠(ひすい)のようないい色をしていて、食うとパリパリする。非常に美味い。
美味放談 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)