“臠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
れん27.3%
みそな18.2%
みそなわ18.2%
きりじし9.1%
きれ9.1%
ししむら9.1%
しゝむら9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
張良鉄椎(てっつい)の時の面目を想見るべし。僕去月二十五日より一臠(れん)の肉一滴の酒を給(た)べず。これでさい気魄を増す事大なり。僕已(すで)に諸友と絶ち、諸友また僕と絶つ。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
少しは路の嶮岨(けわし)けれど、幸ひ今宵は月冴えたれば、辿(たど)るに迷ふことはあらじ。その間道は……あれ臠(みそな)はせ、彼処(かしこ)に見ゆる一叢(ひとむら)の、杉の森の小陰(こかげ)より、小川を渡りて東へ行くなり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
聖天子万機(ばんき)の朝政を臠(みそなわ)すによしとて、都とさだめたもうて三十年、国威は日に日に伸びる悦賀(よろこび)をもうし、万民鼓腹して、聖代を寿(ことほ)ぐ喜悦(たのしみ)を、公(おおやけ)にも、しろしめせとばかり
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
臠(きりじし)の生干(なまび)の色のなまぐさに
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
その次の庚申の日には私の家へきて下さいと招かれたが、その晩土産といって紙に包んでくれたのが、例の人魚の一臠(きれ)であった。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
冷たく装いながらも豊艶な臠(ししむら)の、しかも豊艶な臠のくせに犯し難い気品を見せて
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
花薄荷(はなはくか)、燃えたつ草叢(くさむら)、火焔(ほのほ)の臠(しゝむら)、火蛇(ひへび)のやうなこの花の魂は黒い涙となつて鈍染(にじ)んでゐる。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)