“羇旅”の読み方と例文
読み方割合
きりょ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんな時にはかたくななジュセッポの心も、海を越えて遥かなイタリアの彼方、オレンジの花咲く野に通うて羇旅(きりょ)の思いが動くのだろうと思いやった事もある。
イタリア人 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
三人は日ごとに顔を見合っていて気が附かぬが、困窮と病痾(びょうあ)と羇旅(きりょ)との三つの苦艱(くげん)を嘗(な)め尽して、どれもどれも江戸を立った日の俤(おもかげ)はなくなっているのである。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
それから右の表には出してないが、歌の部立(ぶだて)、つまり分類も、『古今集』が春・夏・秋・冬・賀・離別・羇旅(きりょ)・物名(ぶつめい)・恋・哀傷・雑・雑体・大歌所(おおうたどころ)御歌としてから、大体この方針が承け継がれた。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)