“碧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あお64.1%
みどり17.3%
あを11.8%
みど2.1%
へき1.7%
あい0.8%
ぺき0.8%
あゐ0.4%
あーを0.4%
さお0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日光(ひかり)の加減で碧(あお)くも見えまたある時は黄色くも見えまた黒くも見えるように、その紅巾も日光の加減で様々の色に見えるのであった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
深い碧(みどり)の色をたたえた大堰川の水のただ中に、金の色もあざやかに、人々の讃嘆の目を集めながら、静かに流れ去ったのであります。
日本の美 (新字新仮名) / 中井正一(著)
空のやうに碧(あを)いひろい野原のまんなかに、眼のふちの赤い支那人とたつた二人、荷物を間に置いて向ひあつて立つてゐるのでした。
山男の四月 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
右手の窓の外に、高い樅(もみ)の木が半分見えて後ろは遐(はる)かの空の国に入る。左手の碧(みど)りの窓掛けを洩(も)れて、澄み切った秋の日が斜(なな)めに白い壁を明らかに照らす。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
僧都 紺青(こんじょう)、群青(ぐんじょう)、白群(びゃくぐん)、朱、碧(へき)の御蔵の中より、この度の儀に就きまして、先方へお遣わしになりました、品々の類(たぐい)と、数々を、念のために申上げとうござりまして。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
薄紅(うすあか)い影、青い隈取(くまど)り、水晶のような可愛い目、珊瑚(さんご)の玉は唇よ。揃って、すっ、はらりと、すっ、袖をば、裳(すそ)をば、碧(あい)に靡(なび)かし、紫に颯と捌(さば)く、薄紅(うすべに)を飜(ひるがえ)す。
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
背後の岡には、草堂風な一宇(う)が見え、道は楊柳を縫うて隠れ、渓水(たにみず)は落ちて、荘院の庭に一碧(ぺき)の鏡をたたえている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たゞ、和蘭陀(オランダ)の貴公子(きこうし)の、先刻(さつき)から娘(むすめ)に通(かよ)はす碧(あゐ)を湛(たゝ)へた目(め)の美(うつく)しさ。
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
まっ碧(さお)な空では、はちすずめがツァリル、ツァリル、ツァリルリン、ツァリル、ツァリル、ツァリルリンと鳴いて二人とりんどうの花との上をとびめぐっておりました。